「いったいいくらの相続税を払わなければならないのだろうか?」。遺産相続は、多くの人が初めて経験する体験です。相続税の負担について不安を持たれるのも当然でしょう。しかし、心配はありません。相続税は、すべての相続に発生するわけではありません。基礎控除額があり、実際に相続税がかかるのは、これを超えた部分に対してだからです。
たとえば、相続人が3人いるとすると、基礎控除額は8000万円。相続財産が8000万円までは相続税は発生しません。この計算をしても、なお相続税を払わねばならないケースは、全相続の5%程度とされています。
相続遺産が自宅の土地と建物、事業用の土地と建物だけで、現金が少ないという場合、注意が必要です。その不動産の評価額が大きければ、たとえ現金が少なくとも相続税が発生するからです。その場合、「不動産を処分しなければ相続税を払えない」という事態に陥りかねないので、注意が必要です。
相続する遺産が少額で相続税を払わずに済むとはいえ、相続手続きが不要というわけではありません!
割合としては5%程度と少数とはいえ、相続税を払わなければならない人もいます。その人たちは、いったいいくら払わねばならないのでしょうか。「財産目録」をもとに計算すれば、だいたい計算できます。
非常に難解なので、すぐには理解できないのではないでしょうか。専門書を読んだりして勉強すればいいのですが、ふだん忙しく働いているのに、込み入った相続税を学ぶことは困難といえます。「相続税が心配」なのであれば、専門家に相談する。これが一番の相続税対策なのです。